「横綱として、皆様の期待にそえないというのは、
非常に悔いが残りますが、私の土俵人生において、
一片の悔いもございません」
引退会見の横綱の言葉は、日本中をウルっとさせた
のではないでしょうか。
我武者羅に相撲道に邁進し、横綱という頂点を極め
現役唯一の日本人横綱として国民の期待に添えなか
った悔しさはあれど、全てを出し尽くしての引退の
決断に、今は一片の迷いも悔いもないのでしょう。
が会見で語った「体力の限界。気力もなくなり引退
することになりました」という、思いが込み上げた
シーンも印象に残っています。
両横綱とも共通して言えるのは、全力を出し切って
も通用しなくなり、決断の瞬間を迎えたという点だ
と思います。
恐らくその全力とは、我々の想像を遥かに超越する
忍耐と努力によって培われたもので、他人は「もう
少し出来たのでは?」とか言うかも知れませんが、
その全力を持って臨んで、通用しなくなって、その
本人が下した決断なので、それは絶対正しい決断で
一片の悔いもないはずだと思います。
西条YEGも49歳まで卒業を延長出来るようになり、
私自身、現在46歳で制度的には卒業まであと3年あり
ますが、現段階で自分の中で「一片の悔いもない」
と言えるほど、全力を出せているのだろうか。
そう考えると、答えはNOです。
私自身、足りていると言う自覚が全然ありません。
これらもずっと続いていく西条YEGの組織のこと、
西条YEGが目指すべき道、それらのビジョンをメン
バーみんなで共有し、対内的にも対外的にもより価
値の高い組織として存在し続けるため、自分の限界
を超える「全力」を出し切り、卒業の時を迎えた際
には「一片の悔いもない」と言えるよう、私自身の
YEG道を邁進していきたいと思います。