何となく疲れの残ってる月曜日の仕事の帰り道、
家飲みの友を探しに今日も明屋で漫画チェックだ。
毎回、毎回、確かな収穫がある訳ではないが、
今日は久々に当たりに出会う。
「おかえりアリス」。
作者は押見修造。
押見作品と言えば、映画化もされた「惡の華」や、
テレビドラマ化された「漂流ネットカフェ」など、
ギリギリのエロスを駆使して性や社会を鋭く描写す
るタイプで、最終回がどうなるか全く先が読めない
複雑なストーリーが特徴的だ。
もちろん期待してページをめくった。
この「おかえりアリス」。
ごく平凡な中学生亀川洋平が、幼なじみの三谷結衣
に密かな想いを寄せる。だが、結衣はもう一人幼な
じみの、イケメンでスポーツ万能な男の子、室田慧
に恋をする。
ここまでは「BOYS BE…」的なベタな展開。
が、室田慧が、突然転校して数年後、同じ高校に、
女子になって帰って来る。
女子と言うか、本人曰く、「男を降りた」らしく、
見た目や声は女の子そのものだが、身体は男。
そんな慧が、洋平に恋人の如く接近し、結衣も巻き
込み、洋平と結衣をくっつけたいのか、自分が女と
して洋平と繋がりたいのか、どっちなんだい!
というところで1巻が終わる、相変わらずの揺さぶり
具合のアオイセイシュン、押見テイスト。
2巻が待ち遠しい。