「勧善懲悪」という言葉が日本に古から存在する。
これは、善良な人や良い行いを勧め、悪者や悪事を
こらしめるという意味の言葉だ。
世界を見てもヒーローモノがもてはやされる傾向が
あるが、日本人の深層心理に広く深く刻まれている
勧善懲悪のカタチとは少し違う気がする。
日本人は悪者を懲らしめる事でスカッとしてしまう
そこで、ハイ、オシマイ、にしてしまう傾向がある。
物事の本質は何処にあるか、
何のために、誰のために、誰に向けて。
常に客観的な視点から判断し、心の中に持ち続けな
ければならない。
自己都合で、本質を棚に上げ、
誰かを悪者に仕立て上げ、
悪を懲らしめる絵面を見せつける。
それは「善良な人」でも「良い行い」でもない。
みんなにとって本当に大切なものは何なのか。
明確なビジョンと根拠を示した上で、
是々非々で建設的な議論を行なって欲しい。
私は、あまり誰かに否定的な意見をぶつける事が
好きではないのだが、
ちょっとここ最近のマスコミと野党と一部の世論の
無責任極まりない発信に激しくガッカリしている。