何かを成し遂げようとした時、誰だってすべてを
完璧にする事は難しいと思います。人それぞれ割合
は異なりますが、どんなに優れた人間でも、すべて
にベストな答えを出せる訳ではなく、中にはベタ
ーな答え、グッドな答え、間違いもあるはずです。
私は2015年度石川会長の時、運営専務という役職を
仰せつかりました。
西条YEGに於いて運営専務は、会長を補佐しつつ、
事業計画書や報告書を役員会資料として取りまとめ
また、例会の運営、全体事業費の管理など、運営業
務全般を統括する役割があります。
すべての情報は運営専務に集約され、会全体の流れ
を知れて、経験するとすごく勉強になる役職です。
私に運営専務の職務を引き継いだ前任者が彼です。
徳田正樹。
彼が作成した西条YEGの全てを網羅した運営専務の
虎の巻とも言える電子資料を見てビビりました。
シンプルに仕分けられたフォルダの中に時系列を
追って必要な資料が全て詰め込まれいました。
何なら下書き資料まで残してくれていて、私はこの
資料を見ながら会務の流れを確認するだけでした。
1年間運営専務の役職を全うし、私の後任の花咲ガニ
キョクリンに引き継ぐ際には、この徳田正樹が作成
した完璧な資料をほぼそのまま転送しました。
その翌年の運営専務のあのメガネ屋も、
現在の運営専務の欲しがりキヨノも、この徳田メソ
ッドとも呼べるこの資料にお世話になってます。
徳田正樹という男は私から見れば完璧な人間に見え
るのですが、彼にそう言うと、「そんな人間ではな
い」と謙遜するでしょう。
多分、私にとって完璧に見える事は、彼にとっては
こなせて当たり前の事で、逆に彼から見ると私が当
たり前にこなせる事がすごい事だったりします。
当たり前の事を当たり前にこなして尚、どれくらい
の学びを得て、成長し、それ以上の影響を与えられ
る人間になれるか。
その謙虚さとチャレンジ精神こそが西条YEGの中で
学ぶべき事だと思います。
徳田正樹
私に「謙虚さ」という言葉を教えてくれた男です。