懐かしい事を思い出した。
今から5年前のこと。
第1回のストハンを何とかやりきった私たちだったが
気分は暗闇の中を手探りで歩くような感じだった。
チケット代が前売りで2000円でもチケットが1000枚
も売れず、200万円近い大赤字を出してしまった。
フェスの運営や設営に対する知識も当然乏しかった
ため必然的に外注比率が高く、支払いに苦労した。
しかし、安田さんには夢を見せてもらった。
私たちの心の中の希望の光は消えてなかった。
意地でも絶対に続けたかった。
ステージトラスを自腹で購入したり、様々な工夫で
設営コストを徹底的に抑えた。
協賛金も前年以上を目標にしていたが、集めに行く
と厳しい意見をもらい、落ち込んだ事もあった。
それでも無名のフェスに協賛金を出してくれる企業
さんに感謝しかなかった。
プロの出演アーティストさんは、市民手作りで頑張
っているストハンに胸を打たれて、通常より安いギ
ャラで出演してくれた。
業者さんも協賛価格で協力してくれた。
ボランティアから実行委員になってくれたメンバー
は、ポスターを飲食店に手配りしたり、イベントで
焼きそばを焼いて費用を捻出したり、自分の出来る
最大限の努力を惜しみなくしてくれた。
周りからは長く続かないと評されていたストハン。
でも誰も下を向かなかった。
皆の頑張りによって2回目のストハンは15万円の赤字
で済んだ。(って言うかまだマイナスだが)
そんなストハンを応援してくれる一部の温かい声に
支えられ、小さな光は徐々に大きくなっていった。