カトーのオモロいブログ

カトちゃんです。本業は看板屋です。ありのままの自分をさらけ出したいと思います。

ヤッターキング2009

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先日、うちの子供たちの小学校時代の教頭先生から

現在校長として着任中の小学校の運動会の横断幕の

依頼の電話があった。

 

久しぶりに聞いた声、相変わらずな感じだった。

 

コロナ禍の中、学校運営も大変だろうと思う。

 

 

この元教頭先生、中々のやり手、切れ者で、私が

小学校のPTA会長をしていた時にも、新しい考え方を

どんどん提案してくれて、まだ当時若かった私も、

積極的にその意見を取り入れていた。

 

運動会と言えば、当時、西条小学校は自治会、地区

ごとにテントを設置し、家族が自分の地区のテント

で応援していた。

 

小学校のグランドは面積に限りがあり、テントの数

も、この地区は1張、この地区とこの地区は合同で

1張、と、その地区の児童数によってスペースが割り

振られていた。

 

ところが、その児童数のデータが随分以前の物で、

新しいマンションや住宅街が増えていた当時の児童

数とズレがあるため、ある自治会のテントは席を広

く使え、新興住宅の自治会のテントは満員御礼、何

ならテントに入れない不均衡が発生していた。

 

教頭先生から「自治会のテントの割り振りを、今

の実数に合わせて見直してはどうか?」と進言され

実際、執行部会の前に行われる三役会にはかり、

おそらく10年ぶりくらいに、テントの割り振りを

変更した。

 

すると、ある夜、とある保護者から携帯に電話が入

った。

 

「会長、うちの自治会のテント、何減らしてくれよ

んぞ!うちの自治会は親子3代で応援しよるとこが

多いのに。どこで応援するんでや!うちの自治会を

ナメとんか!」

 

 

まずまず、強い口調でオラび上げられた。

 

奥さんが電話口の向こうで「お父さん、やめて!」

と制止する声。

 

電話を替わり「決める前に事前に相談してくれても

よかったんじゃないですか?」

 

と一言。

 

確かに、三役会と執行部会という公的な議決機関で

了承は得たものの、当時の執行部の中に新興住宅の

保護者が多かった事もあり、リサーチも甘く、根回

しなく決めてしまった感は否めない。

 

現にドギツイ、ドストレートなクレームを受けてし

まった。

 

後で聞くと教頭先生にも数件の苦情の電話があった

らしい。

 

 

PTA時代で一番、ハートをえぐられた出来事だった。

 

 

 

PTA会員は組織である以上、みんな家族みたいなもの

だ。

 

組織の上に立つ者(立たせていただいている者)は

家族に平等に接するように、慎重な心配りと根回し

が求められる。

 

やるせない、孤独な役回りだが、冷静に意見をまと

めて、コトを動かす事が肝要なのだと学んだ貴重な

経験だった。

 

 

 

PTAの事を語り出すとやはり長くなる(^◇^;)