昨夜、コロナ禍の影響で昨年末以来自粛していた集
まりが再開した。
数人しか集まらなかったが、久しぶりに笑った。
会場は焼肉屋だった。
鍋と焼肉はたいてい奉行的な人物が現れる。
焼肉だとこまめに焼いてくれて、何なら焼けたお肉
を皿に入れてくれたり。
そういう偉人は世話好きでマメで女性にモテる。
私は奉行の所作が非常に苦手だ。
っていうか奉行に向いてない。
肉を焼くタイミングも悪いし、すぐ裏返したり、肉
をツンツンしたりして、奉行に「触るな!」と怒ら
れる。
子供の頃は親父が焼肉奉行だった。
家庭では息子が焼肉奉行。
若いしの頃は先輩が肉を焼いてくれ、
まわりに後輩の方が多くなっても後輩が肉を焼く。
たいてい、まわりに1人は奉行が存在するものだ。
ある時、忘年会で鍋だったか、
奉行不在という珍しいテーブルに当たり、
誰も具材を投入しようとしない。
沈黙と共にカセットコンロから微かに聞こえるガス
の「コー」という音。
痺れを切らしたNO奉行タイプの後輩が「加藤さん、
ほんっと何もせんですね!」と言い放ち奉行の仕事
に就いた。
「勝った」
何がや!
いつかの昼食
萩の茶屋「もりそば 大」。
ご馳走さまでした。