最近、飲食店の看板の引き合いが増えている。
居酒屋、スナック、バー、その他諸々。
夜営業の店舗の看板は、面板は乳白色のアクリル板で
中から電気で光る内照式の看板か多く、同色で透過す
るカッティングシートを貼る仕様が多い。
コストも工数もかかるので自然と高価な看板になる。
まだバブルが弾けて間もない親父の時代には、その
仕事も多かった。
スナックの看板などは集金に行って飲みに行き、何を
しているのか分からない事もしばしば。
ただ、店主と直接やりとり出来る仕事は全然いい。
「飲食店の看板は卸酒屋が取引と引き換えにサービス
でやってくれる」
的な風習が昔から存在していた。
そりゃあ、タダで看板が出せるなら飲食店オーナーも
ほとんどがそちらを選ぶだろう。
なので飲食店の看板は卸酒屋からの発注がほとんど。
しかもその卸酒屋、○田販売店しかり、○本酒店しか
り、著しく単価が安い上に異常に支払いが悪い。
何回も新居浜に集金に行ってもくれない。
ひどい時は看板代の半額以下のボジョレーヌーボーを
かわりに差し出した事もあった。
そして、仕事にイチャモン付けられて赤字の仕事も多
かった。
舐められてるようで、兎に角、悔しくて。
私が親父から経営を引き継ぐ際、卸酒屋の仕事は絶対
にしない!と心に誓った。
飲食店の仕事は店主さんから直接依頼があった仕事の
みと決めていた。
故にスナック等の仕事は、ここのとこほぼ無かった。
駄菓子菓子
最近、一見さんの飲食店経営者からの問い合わせが
増えた。
相見積もり、的な問い合わせではなく、オープンまで
時間があまり無く、「お宅にお願いしたいのですが」
という、すがるような内容。
何が起きているのだろう?
誰かが当社を紹介してくれているのか?
若しくは卸酒屋がお金を出してくれなくなったのか?
どちらにしても直接の依頼は断ったりはしない。
そして卸酒屋に出す金額とそんなに変わらない、常識
的且つ良心的な金額で、親身にお客様に寄り添って協
力している。