1986年メキシコW杯は神が降臨した大会だった。
ちょうど北中サッカー部で中2の6月。
東予地区最強と謳われた伝説の3年生が引退し、
新チームで練習に励んでいた僕たちは、皆、
世界のスーパースターのプレーに酔いしれた。
スペインのブトラゲーニョ。
ベルギーのシーフォ。
ブラジルのカレカ。
覚えてる、覚えてる。
鮮明に。
フランスの将軍、ミシェル・プラティニ。
トヨタカップでの幻のゴールはみんな真似した。
そして決勝に進んだ優勝候補、西ドイツ。
ポーツで羨望の眼差しで見つめていたものだ。
そんな西ドイツを抑えて栄冠に輝いたのが、
バルダノ
ディアス
そして神の手に5人抜きゴールと伝説になった、ディ
エゴ・マラドーナを擁したアルゼンチンだった。
歴史と記憶と記録と栄冠。
全てを持っていったのは、マラドーナ。
そして僕たちの憧れだった選手たち。
また逢おう
いつの日か
また逢おう
いつの日か
君のその顔を忘れない